firediary

地方都市に住むアラフィフバツイチリーマンのライフログ

「冬の光」篠田節子

 

冬の光 (文春文庫)

冬の光 (文春文庫)

 

 人生ってなんなんでしょうね。むなしいだけなんですかね。『考えてみれば 、自分の人生そのものが 、スタンプラリ ーだった 。目標設定 、実行 、達成度確認 、評価 。そのプロセスが 、彼の人生を牽引してきた 。プロセスはあってもテ ーマはない 。信条も 、行動原理も 、欲望さえ 、どこかに置き忘れて生きてきてしまった 。方便とプロセスに生き 、そこそこ順調に出世し 、成功が見えたと思った瞬間 、ゴ ールは幻のように遠のいていった 。』こんなもんなんすかね。

「凍てつく太陽」葉真中顕

 

凍てつく太陽 (幻冬舎単行本)

凍てつく太陽 (幻冬舎単行本)

 

戦時中の北海道を舞台にしたお話。アイヌとか狸小路の名称の由来とか。熱くおもしろい大作だった。

「コクーン」葉真中顕

 

コクーン (光文社文庫)

コクーン (光文社文庫)

 

 これまたおもしろかった。ちょっと話がわかりづらかったけど雰囲気はたっぷり。

「ロスト・ケア」葉真中顕

 

ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケア (光文社文庫)

 

 めちゃくちゃおもしろかった。貧乏な家庭の介護の地獄。「え ー 、介護しててセクハラされるのと 、自分からエッチなことするのは全然違うもん 。それにね 、もらえるお金も全然違う 。あ 、そうそう 。風俗って元ヘルパ ーの子 、結構いるんですよ 」こんな時代が来ることはとっくにわかっていたのに。おそろしい。

「絶叫」葉真中顕

 

絶叫 (光文社文庫)

絶叫 (光文社文庫)

 

 いやーめっちゃおもしろかったんだけど、結末が僕のはちょっとわかりづらく・・うう・・