firediary

地方都市に住むアラフィフバツイチリーマンの読書記録など

「神様の定食屋(4)」中村颯希

 

いつも読んでるシリーズ。安定のおもしろさ。一つ一つの話がいい。『料理とか育児ってさ、毎日続くんだよね。本当に、ただただ毎日続くの。晴れ舞台を目指して頑張るような気持ちじゃ、息切れしちゃうし、成功を目指しても、正解なんてない。日常の一部で──気張るものじゃなかったんだなあ、って』

「検事の信義」柚月裕子

 

佐方貞人シリーズ最新刊。正しいことをするだけ。おもしろかった。『人間は、誰もが同じ場所へ行きつきます。地位がある人も無名な人も、裕福な人も貧しい人も、みな同じです』

「最後の証人」柚月裕子

 

佐方貞人シリーズの最新刊を読むために再読。ストーリーを完全に忘れていてめっちゃおもしろく読めた。最後の方の2つの大どんでん返しは、最初の方と途中でわかっちゃったけど、終盤の緊迫感は最高だった。
 「私ね、人間の絆で一番強いものは何か、って聞かれたら同志だって答えるわ。恋愛感情や友情より、同じ目的を持つ同志の絆が一番強いと思う」
「彼は言いました。誰でも過ちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ、と。」

「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」伊藤潤二

 

Xのフォロワーさん推薦のホラー漫画作家の猫エッセイ的な漫画。楽しくさらっと読めたけど、猫YouTubeを見慣れてると、圧倒的に内容が少なくて物足りない。そんな感じ。

「地球行商人 味の素グリーンベレー」黒木亮

 

 

フィリピン、ベトナム、中国、ナイジェリア、ペルー、インド、エジプト、世界各国での味の素社員の活躍を描いた物語。営業の凄み、開発の苦労など、とてもおもしろく読めた。ただ、何のために故郷を遠く離れた異国の地で時に命懸けで調味料を売らないといけないのか。そのモチベーションの源が全く語られていないのが物足りなかった。もしくは売る物は何でもよいのか、サラリーマンに大義はいらないということか。

「当確師 正義の御旗」真山仁

 

終盤のどんでん返しは序盤でわかってしまったけど、めっちゃおもしろかった。政治家、検事、記者、選挙コンサルタント・・おもしろい仕事ばかり。仕事の成果で興奮したことはあるけど、仕事の内容で興奮したことはないな。うらやましい。