firediary

地方都市に住むアラフィフバツイチリーマンのライフログ

「七つの会議」池井戸潤

 

七つの会議

七つの会議

 

 再々再読くらい。池井戸潤の小説はデビュー当初のミステリも含めてほとんど読んでるけど、テーマは常に組織の醜さとサラリーマンの虚しさなのだと思う。彼の小説の中で輝いている半沢直樹や花咲舞は、作者が意図してはいないと思うけど、結果的に組織の中のサラリーマンはここまで強くないと正しいことはできないよ、ということに見える。僕も20年以上サラリーマンやってるけど、上の方に行けば行くほど池井戸潤の小説に出てくるような人としてひどい人が出てくるんですよね。そうじゃなきゃ偉くなれないのか、偉くなるとそうなるのか。今の日本では、サラリーマンって長期間のバイト&時間潰しな感じがする。ヴィジョンや希望がない代わりにできるかぎり楽しくできるといいんですけどね。