firediary

地方都市に住むアラフィフバツイチリーマンのライフログ

「THE FIRST SLAM DUNK」井上雄彦

 

大学生になって東京に出た時にちょうど始まってリアルタイムに読んで、その後、全巻そろえて(今は紙の本は全て売っちゃったので無いけど)ほぼストーリーを覚えるほど何度も読み返した青春の象徴のような懐かしの通称スラダン。最大のクライマックス山王戦が映画になったということで見てきた。
前半はネガティブなことばかり目について苦痛だった。
1)何の説明もなく試合が始まる違和感。一見さん以外お断り的な。これ原作知らない人が見たら怒るんじゃ?別にそれはそれでよいのかな。
2)日本の小説好きなのでもう慣れっこなんだけど、原作から目立つところだけ引っこ抜いた出来損ないのダイジェストみたいな。こういうの多過ぎ。
3)顔がみんな違っていて気持ち悪い。とくに流川は頭と顔?の比率がおかしく見えて全くカッコよく見えない。
4)声もみんなイメージと違っていて気持ち悪い。とくに桜木はアホみたいに聞こえるし、安西先生は深みが全く感じられなくてものすごい嫌悪感。
5)追加された宮城の過去のストーリーが、とくに何の伏線回収にもなっていないし、それ自体とくにおもしろくもなんともない。いらない。
最新鋭の映画館でとても良い感じだったんだけど、どうしてもお尻が痛くて時計を見たらちょうど開始1時間だった。ここまでの感想は最悪。さて後半は・・
前半の1は自分には関係ない。2はだんだんと原作に忠実になってきて解消。3、4は慣れた(笑 5は最後まで気になったけど、だんだんと回想シーンが短くなって我慢できたかな。で、終盤は緊迫のシーンと名セリフのオンパレードを最新鋭の大画面と大音量で満喫ということでまさかの大満足。とくに大音量から無音状態になる時が何回かあってとてもよかった。(ただ、無音だとめっちゃ気になるんだけど、良いシーンでポップコーン食べるのやめてほしい。)
ということでトータルでは大満足。また原作を読みたくなった。ただ、「THE FIRST」って言っているので・・もし次作があるのであれば、原作に完全に忠実な再現か、原作のその後を描いた全くの新作がいいなーっと。サブストーリーくっつけて体裁整えましたみたいなのは嫌かな。僕が見てる範囲のネットは称賛の嵐で、なんとなくもう誰も井上雄彦さんのことを批判しなく(できなく?)なってる気がするので言ってみておく。
※蛇足
スラムダンクがたった6年で終わっちゃった時に知り合いが編集部にいたんだけど、編集部と原作者の揉め事で終わってしまったんだと聞いた。これもう無形文化財を殺したくらいの超重罪だと思う。続いていれば・・今も大学生の桜木と流川が見れてたんじゃないかと(笑
※蛇足2
りょーちゃんというのは僕の幼少期の呼ばれ方と同じで・・落ち着かなかった・・